コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年4月15日付け

 慈善ショー「日本芸能の祭典」は、大成功をおさめた。文協大講堂は超満員だった。だから、起こったこと。読者のみなさんはどう思う?
 席の取り合いも激しかった。ある日本人女性が、席を取ってから、用足しにその席をはずした。ブルーザと扇子を入れたサコーラとプログラムをそこに置いた。
 戻ってきたら、他の人が座っていて、サコーラとプログラムはなかった。訊いても「知らない。なかった」と言われた。もちろん、席は返してもらえなかった。会場整理の係り員に話したがラチがあかなかった。その婦人は「出演も観衆もほとんど日系人だけの催しで、こんなことが起こるなんて…」と嘆いた。
 ほかの催しの場合でも、会場に着いたら、席を取ったという印の置物があり、苦々しく思う人も多いだろう。そういう人は、この婦人の気持に同意できるか。(神)