コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年4月19日付け

 「パラナの百周年事業がまとまっていることをアピールしなくては」――。六月にロンドリーナとマリンガで開催予定の二つの農工商総合展覧会に関して、関係者はそう洩らしていた。
 マリンガの方は西森ルイス、上野アントニオ両氏率いる「パラナ日本移民百周年実行委員会」が全パラナ規模で計画、一方は吉井篤委員長率いる「ロンドリーナ日本移民百周年記念祭委員会」が独自に準備をしてきた。
 全パラナと市規模の二つの組織が、同種の展覧会を催すことに、以前から疑問の声があった。そのそもそもは〇六年、パラナ日伯文化連合会結成時の人事案の縺れが発端という噂もあるのだが。
 いわば〃対立軸〃に見えた二つが、本番を前に「百周年を成功させるために」タッグを組んだ。「これでいい姿に落ちついた」との声も。「パラナの格好がつきます」と一安心のようだ。(泰)