東西南北

ニッケイ新聞 2008年4月24日付け

 保健省は二十六日~五月九日にかけて、六十歳以上を対象とした恒例の風邪の予防接種を実施する。保健省の今年の目標は、この年齢層の八〇%にあたる千四百万人への接種。昨年までは七〇%が目標だったが、この予防接種キャンペーンにより、入院患者は三二%減り、死亡者は五〇%減ったという。卵アレルギーの人はだめだが、デング熱患者は重体でなければ接種は可能とのこと。
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 二十二日正午前、サンパウロ市サントアマーロのバスターミナルで強盗事件が発生した。三人組の強盗が売上金を現金輸送車まで運んでいた現金輸送会社の警備員二人を襲い、三人目の警備員が強盗に向けて発砲。構内は銃撃戦となり、乗客らはパニックに。強盗の一人は死亡したが、残った犯人はタクシーを盗み逃亡。警備員二人と周囲にいた人たち七人が負傷した。
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 二十一日に盛大なショーなどを行って遷都四十八年を祝ったブラジリア。ところが、翌朝、会場跡地に残っていたのはゴミの山。朝の五時から時計やお金などの貴重品やドクメントを取分けた後、プラスチックなどを分類。その後は散水車なども動員して清掃したというが、ゴミの総量は七十トン。小水の臭いに閉口しながら大作業を終えたゴミ収集人たちとは対照的に、散水車でシャワーも浴びた路上生活者は大喜びだったとか。
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 連休の後はいつも報告されることだが、連休中の国道での事故は、全国で一八三七件。九七人が死亡し、一二一四人が負傷。サンパウロ州内に限れば、国道での事故は一六一件、死者五人、負傷者七二人。州道では九七五件の事故で二八人が死亡し、六四八が負傷した。高速道路逆行など、常軌を逸した事故も報告された。