東西南北

ニッケイ新聞 2008年4月25日付け

 二十二日に、サンパウロ市の高級アパートなどに女中を装って入り込み、貴金属類や高級ブティックの服などの盗みを繰り返していた女性(46)が逮捕された。仕事を探していると嘘をつき、職を斡旋してもらえば、ニセの身分証明書を見せて信用させるといった具合で、家から家を回って盗みを重ね、家まで買っていた。逮捕時に住んでいた家からは、ニセの身分証明書のほか、時計七〇個や宝石なども押収された。
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 ファベーラにも健全で文化的な生活を持ち込もうと、サンパウロ市の高級住宅地モルンビーにほど近いファベーラ・パライゾポリスで二十三日夜に映画の上映会。「パライゾポリスの映画館開設」と書かれた紙の案内板にポップコーンの屋台もそろった会場はあっという間に一杯になり、映画など見たこともない人たちは大喜び。住民代表の提案に同意した非政府団体や企業、大学の支援も得て実現した映画館では、地域の図書館めぐりなどの企画も計画されている。
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 二十日夜、サンパウロ州リベロン・プレットの六十歳の婦人が親戚の家に着いたところで二人組みの強盗に襲われた。鞄をよこせというのに、現金だけを渡そうとした婦人に痺れを切らせた二人組みの一人が発砲。犯人は何も盗らずに逃げたが、そのうちの一人は三時間後に捕まり、犯行を認めた。婦人を狙った弾は、首飾りに当たってはね返され、婦人自身は胸に軽いケガをしただけで済んだ。
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 食の安全が言われて久しいが、残留農薬テストで、基準以上に農薬が残っているトマトやイチゴ、レタスが四割を超えたという。その他は、マモンが一七%、にんじんが一〇%などだが、気になる方は、良く洗う、皮をむくなどの対策を。