大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年4月30日付け

 百周年記念式典出席などのために訪日中の斎藤準一空軍総司令官は二十八日、ブラジルタウン静岡県浜松市の遠州浜小学校を視察し、ブラジル人児童を励ました。中日新聞二十九日付けによれば、斎藤総司令官は「日本語しか話せず、小学校で初めてポルトガル語を学び、みなさんと逆だが、同じ苦労をした。夢を持って最大限に努力して欲しい」と子供たちに語りかけた。総司令官はポンペイアのコロニアで生まれ育ち、七歳まで日本語だけだった。その後、本人の努力で日系初の総司令官にまで。この逆のことは、日本でありえるのだろうか。
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 以前、日本語で話してもポルトガル語で返してくる百周年協会の電話応対を「日本からの問い合わせを意識していない」として指摘した。広報担当と話したい―と伝えると「それは誰ですか?」と聞き返され、唖然としたこともあるが、最近は、〃病状〃がさらに進行、いきなり「アロー」とまるで我が家のような電話の出方が定着している。同協会に電話をかけるさいは、おや、と思わず、「百周年協会で間違いないですか」と確認作業を忘れずに。