正しい生活習慣身につける=修養団キャンプに231人

ニッケイ新聞 2008年5月1日付け

 ブラジル修養団(桜井仁会長)は去る三月二十一日から三日間、第三十二回キャンプ講習会をモジ市の石橋稔花卉園で行った。選抜された二百三十一人が参加した。
 七歳から十六歳までの少年少女は十六のグループに分けられ、お話し、リクリェーション、工作、創作劇、歌、キャンドルサービル、清掃、食前食後の「いただきます」「ごちそうさま」などを体験した。
 キャンプによる不便な生活を我慢する中で、新しい友人たちと出会い、共に行動する中で感動を共有し、家庭を離れても規律正しい生活をする習慣を身につけた。キャンドルサービルでは、ロウソクの炎で反省会を行い、親への感謝の気持ちを養った。今までの親にわがままの言い放題だった自分を反省し、泣き出す子供もいた。
 全責任者の蓮沼芙美雄氏は閉会の辞で「担当責任者、リーダーたちの精一杯の活動で、盛大かつ無事に終了した。これも長い間の指導訓練の成果です」と結んだ。
 財団法人修養団は一九〇六年、東京府師範学校の学生だった蓮沼門三氏を中心に創立された文部科学省所管の社会教育団体。青少年、成人の教育活動を行う。ブラジル修養団は門三氏の弟で、故信一氏の運動で始まった。約三百人の正会員を中心に講習会を実施している。十年ほど前までは日本語で行っていたが、現在ではポ語で行うようになった。