コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年5月6日付け

 南米諸国の日本語学校で日本語教師を務めて帰国した人が、日本から元の勤務地にメッセージを送る効果的な方法があった。NHKののど自慢に出演することである。
 去る三月十五日、松阪市で収録されたこの番組に、サンファン学園から昨年末帰国した前田幸代さんが登場、「サンファン移住地の皆さん、お世話になりました」を日・西両語であいさつした。このことは、最近読んだサンファン日ボ協会の会報『ABJ通信』(四月号)で知った。
 前田さんはすごい。ボリビアと日本の国旗のフェイスペイントで舞台に立った。サンファンの人気サッカーチームのカミーザを着用、カミーザには元教え子たちの寄せ書きがあった。
 NHKののど自慢はいい。世界中で視聴しているから。前田さんは、放送当日の朝、サンファンに「私、出るよ」と連絡していたそうだ。(神)