コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年5月7日付け

 リベルダーデの商業協会で開かれた、紙を使った日本文化の紹介イベントを訪ねた。想像以上の賑わい。四日で四千人以上が来場したそうだ。
 紹介されたのは折り紙、切り絵、マンガなど二十一の分野。入場者数もさることながら、期間中に開かれた各分野の講座に計四百人以上が参加したと聞いて驚いた。
 記者が見た押し絵講座のように、材料の紙を小さく切って貼るといった細かい作業も多いのだが、非日系の参加者も楽しんでいる様子。
 主催者は「リサイクルの啓発につながれば」と話す。そういった観念が浸透しているとは言い難いブラジルだが、こうした取り組みが一助になれば、とも思う。
 これだけ揃うと、展示も華やかさを増す。一つ一つは地味かもしれないが、一堂に集まれば大きなイベントになり得る、そんな可能性を感じさせる催しだった。  (ま)