コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年5月8日付け

 日本の財務省が百周年を記念した、五百円硬貨の作り直しを発表して一週間が経過した。
 サントスの日本移民上陸記念碑(肖像)の使用を認めた県連としては、日本側から特に何も連絡がないために、なんらかの行動をとることはしない意向だ。
 しかし、日本側から県連に対して何も連絡が来ない、というのもおかしな話だ。県連に対して使用許可を求めたはずなのに、使わないとなったら連絡なしというのはどうしたことか。
 今回の問題に関しては、日本側、総領事館、県連、百周年協会など関係者全員が、貨幣発行に関する重要な詰めが欠けていたように思う。
 日本政府の対応が早かっただけに、貨幣の図柄を変更し、別の図柄で発行され、関係者は胸を撫で下ろしている。だが、碑製作者側は、虎視眈々と〃次の手〃を考えているようだ。 (貴)