袖ヶ浦との友好の証=イタジャイ市に鳥居

ニッケイ新聞 2008年5月9日付け

 【イタジャイ】サンタカタリーナ州イタジャイ市内にあるピエイラ・リオ通り。同通りに沿って遊歩道「カミーニョ・デ・ソデガウラ(袖ヶ浦通り)」が約五百メートル伸びている。
 また、袖ヶ浦通りには米の研究などをしていて、鳥居建設メンバーの一人だった横山悟さん(故人)の名前が付けられた鳥居(約五メートル)が雄大な姿を見せている。
 同鳥居は、イタジャイ市と姉妹提携を結んでいる千葉県袖ヶ浦市からの協力で、イタジャイ日本人会(角園セザリオ稔)や同市役所が中心になって二〇〇三年九月にできたもの。一九七九年一月三十一日に結ばれた姉妹提携を通じて、両市では、これまでに文化・スポーツ交流などを行ってきた。
 鳥居の設計を担当したデイセ・ムニス設計士が「雑誌やサンパウロ市リベルダーデ区にある鳥居を参考にした」と話す通り、リベルダーデ区にある鳥居と瓜二つの形をしている。また、「門を意味する鳥居を作ることで、日伯交流に繋がると思う」と作製の意図を語った。
 鳥居のほかに、桜の木約二百本が袖ケ浦市から寄贈されたのだが、「季候が合わなかったのか、花をつけなかった」と佐藤副会長は残念がるように、数本のみしか残っていない。
 角園会長は「会独自では特に百周年の計画はないが、日本との交流は深めていきたい」話している。