コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年5月10日付け

 移民百周年記念マスコット選定問題。今年二月ごろの話題だが、百周年協会が過去二年間、三回にわたりマスコット公募を行いながらも、応募者に対して選考結果などの連絡を全くせず、著名なブラジル人マンガ家の作品を突然発表し、そのやり方に二百人にのぼる応募者などから不満が出た、という一件だ。
 このとき、お詫びを兼ねて今年四月ごろに、サンパウロ市内で応募作品全部の展示会を開く、と関係者らは話していた。ただ未だそんな展示会は開かれていない。九日、関係者に電話確認したところ、「計画はパラードしている」と言葉少なげだ。
 式典会場の入場方法や資金集めなど、本番一カ月前にして課題が山積している百周年協会。展示会の開催なんて考える余裕もないのだろうか。結局、うやむやにしてごまかそうなんてオチにならなければいいが。(泰)