サンパウロ市=「ラ米における日本人の存在」=6カ国代表迎えシンポジウム=19、20日

ニッケイ新聞 2008年5月16日付け

 メモリアル・アメリカラチーナ基金とサンパウロ州政府共催のシンポジウム「ラテンアメリカの日本人の存在(Presenca japonesa na America Latina)」がサンパウロ市バラ・フンダ区にある同基金のコンベンション・センターで十九、二十の両日に開かれる。発表はポルトガル、スペイン語で行なわれる。
 米国、メキシコ、ペルー、チリ、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジル各国から出席する日系社会代表者が、それぞれの歴史や現状などを発表、比較検討しながら、ブラジルコロニアの将来を探る。開催時間は両日とも午前九時から午後六時。
 なお、文協、援協、商議所、県連、アリアンサ、日本語センター、日系研究者協会、人文研、汎米日系人協会の九団体が十九日に、、中野ヨシアキ(サンパウロ州財務局長)、渡辺シゲオ(物理学者)、アルリンダ・ロッシャ(非日系初の日系社会研究者)、大竹リカルド(建築家)、安田ファビオ(元商工大臣)、上原幸啓(工学博士)、平野セイジ(USP教授)、坂中パウロ(物理学者)、中川ジューリョ(農学博士)、脇坂ジェニ(万葉集研究家)、安田マリア(日系女性初の医学教授)の十一人が二十日に表彰される。
 同シンポジウムのコーディネーター役を務める本山省三氏は十三日午後に記者会見を開き、「ブラジル日系社会の将来像を模索する機会にしたい」と話している。
 なお、このシンポジウムの発表内容をベースにした本の出版が十月に予定されているという。
 プログラムや出席者など詳しくは、アメリカ・ラチーナ・ブラジル研究者センター(CBEAL、電話=11・3823・4780)まで。