聖南西低学年デイキャンプ=日語使用環境づくり=生徒同士の交流をはかる=S・M・アルカンジョ施設提供

ニッケイ新聞 2008年5月22日付け

 聖南西教育研究会(渡辺久洋会長)による第四回低学年デイキャンプが四月二十六日、サンミゲル・アルカンジョ文化体育協会の会館およびグランドで行われた。このキャンプは、地区内の日本語学校の九歳から十二歳の生徒が集まり、ゲームやスポーツを中心としたプログラムで生徒同士の交流を図ろうというもの。他にも日本語使用環境の提供や団体行動を身につけさせるなど、ふだんの日本語学校にはない経験をさせ、日本語学校での楽しい思い出を作ってもらう目的も含まれている。
 当日欠席の生徒もでたが、この日参加した生徒は八校で八十八名。開会あいさつは、地元文協の森エリオ副会長(聖南西文化体育連盟会長)、渡辺主催団体会長。進行は時折ポルトガル語の通訳を入れていたが、常時日本語で行った。
 この日は厳しい暑さだった。午前中は、グランドで緊張をほぐすためのゲームやマレットゴルフなどチーム対抗の競技を行なった。
 昼食は各自持参したお弁当を食べ、その後会館に移り、途中経過を発表した後、午後の競技へ。平仮名を使った競技や「明日天気になあれ」と言いながらくつを飛ばす競技などユニークなゲームを行い、その後再びグランドへ移動し日本式ドッジボールを行った。初めてドッジボールをする子やブラジルと若干異なるルールに戸惑う子もいたが、勝ったチームは大喜びで各試合大いに盛り上がった。
 最後はチーム対抗リレー。足の速い子も遅い子もみんな一生懸命走り、この日一日築いてきたチーム内の友情を一本のバトンで繋ぎ、この日のプログラムを締めくくった。
 閉会式では後藤紀子JICAシニアボランティアから「この日できた友達、交流をこれからも続けていってください」と期待を込めた言葉があった。