大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年5月22日付け

 ブラジル各地で行なわれる百周年記念行事にご出席が予定されている皇太子殿下。皇室ご来伯のさいには、必ずご訪問があった文協だが、何も行事を用意していないため、「今回はどうやら…」と残念がる声も。しかし、エレベーターや一階床部分のタイル張替えなどの改修がブラジルらしく直前になって急ピッチで進んでおり、期待が高まっている。そろそろ、ご訪問予定地が日本側で正式発表されるころだが…。
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 十二歳で訪日した南さん。普段ポルトガル語を使う機会は少ないそうだが、今年二月に名古屋で行なったキャンペーンには同地のブラジル人が多数訪れ、「『うれしい』『励みになる』と言ってもらった。久し振りにポルトガル語で話した」という。今も日本に暮らすデカセギ子弟へメッセージを求めると「辛い事もあると思うけど、がんばって日本文化に親しみ、ブラジル人であることを忘れず、夢に向かって頑張ってほしい」とエール。少しずつ夢をかなえながら歩む南さんの言葉に実感がこもっていた。