東西南北

ニッケイ新聞 2008年5月31日付け

 昨日から、サンパウロ市の地下鉄二号線でTIM、Vivo、Claro、Nextelの携帯電話が使えるようになった。現段階ではパライゾ駅~アウト・デ・イピランガ駅だけだが、年内には一号、二号、三号、五号全線で使用可となる計画。
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 大サンパウロ市圏モジ市の病院で「幸運な人」と噂されているのは、二十一歳の青年。スザノ市内でバスに乗っていた時、頭部に流れ弾を受けたが、弾が残ったまま、十五分ほど歩いて警察に。その後、スザノ市内の病院で診てもらうまでに四時間。普通だったら死んでいても不思議がないが、術後の経過も順調だという。二歳の息子を抱えて同じバスに乗っていた奥さんは、最悪の事態を覚悟していたという。退院後は教会に行き、新しい人生をやり直すと語る顔には笑みさえ浮かぶ。
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 三十日朝、サンパウロ州のレージス・ビッテンコウチで、トラックの積荷の油が漏れ、二キロに及ぶ道路で小規模なスリップ事故が続発。けが人とかは出なかったというが、付近の道路が処理のために二時間ほど封鎖されたため、朝のラッシュ時の渋滞は普段に輪をかけたものとなった。
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 移民百年祭目前のため、オリンピックの陰が薄いが、オリンピックの前哨戦とも言うべき体操の世界選手権(モスクワにて開催)で、女子の若手ホープのジャーデ選手が跳馬で金、段違い平行棒や床でも七位と八位の好成績を収めた。男子のヂエーゴ選手は、デング罹患、右ひざ手術後のハンディを乗り越え、床で銀。北京に向けて弾みがついた。