県連代表者会議=皇太子殿下が慰霊碑ご訪問=19日に練習艦隊歓迎会を開催

ニッケイ新聞 2008年5月31日付け

 ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、与儀昭雄会長)の定例代表者会議が、二十九日午後四時から文協内で行われた。今回は百周年式典の前としては最後の代表者会議だったこともあり、皇太子殿下の慰霊碑ご訪問、海上自衛隊練習艦隊の歓迎会など多くの重要事項を報告。ほか、空席だった副会長に栃木の坂本アウグスト会長が選出された。
 与儀会長のあいさつに始まり、五月事務局報告、四月度会計報告が行われ、その場で承認された。
 園田昭憲副会長から、皇太子殿下が六月十九日午後にイビラプエラ公園内にある開拓先没者慰霊碑を訪問される予定である事が報告された。慰霊碑では、県連から五百人ほどが日本とブラジルの小旗をふりながら、お出迎えとお見送りを行うことが検討されている。
 あわせて、例年六月十八日の移民の日に慰霊碑前で行われている追悼法要を今年は十七日午前十時から行なうことも報告した。
 六月十八日にサントスに寄港する海上自衛隊練習艦隊(かしま、あさぎり、うみぎり)の隊員は、合計七百十一人。半舷上陸で、山形県以外の四十六県出身の隊員四百二十三人が上陸する。
 今回は、日系団体による歓迎会は一回のみで、十九日午前十一時から文協記念講堂で開催。その後、各県人会ごとに歓迎会を開催する予定。
 福田康雄氏の死去にともない四月から空席だった副会長には、執行部から栃木県人会長の坂本アウグスト氏が推薦され、会議の席で承認された。坂本氏は「今は忙しくてなかなか手伝いはできないが、県人会創立五十周年式典が終わったらしっかり頑張りたい」と抱負を語った。
 サンボードロモの百周年記念式典に関して山田康夫副会長は、六月九日頃に百周年協会から入場券を受取ることを報告。知事や議長などの特別席への入場方法などの説明を行った。
 県連四十年記念誌について長友契蔵副会長が、六月十八日までには発行することを発表。記念誌は三百四十六ページで、一冊三十五レアル。一千部発行し、各県人会に十冊、日伯の公共団体に百冊ずつ無料で配布する。発行費用は五万四千二百八十レアル。発刊後に慰労会も検討されている。
 そのほか、与儀会長と園田昭憲副会長が四月の訪日について報告。日本で行われた百周年記念式典へ参加、全国知事会や海外日系人協会などを表敬訪問したことを説明し、今後横の連絡を密にしていく考えを示した。