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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年6月17日付け

 日本移民百周年を迎えた節目での、ブラジル日系二世重鎮の〃自己評価〃――「二世の日系人は、現在の日本人より日本人っぽい」。非常に興味深い評価だ。汎米各国の日系人指導者層を集めたラテンアメリカ会議の講演会での発言である。
 比較の対象・基準というか、そういうものは漠としているが、言わんとしていることは分る。在伯日本人としても「うん、そうか、そう思っているか」とうなずけるところが少なくない。
 だが、「百周年祭典会場への入場券配布」に関していうと、さっぱり日本人っぽくない。少なくとも昔の日本人らしくない。年寄りが大事にされていない。もう何カ月も気の休まらない思いをさせられた。祭典当日の週に入ってもまだ入手できず、新聞社に電話や訪問で憤懣をブチまけに来る。事務的能力のほかに、何か、例えば情が欠けている?(神)

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