病院改修=パラナの〃寒村〃=草の根資金で

ニッケイ新聞 2008年7月3日付け

 パラナ州北西部にあるアマポラン市(山岡テレジーニャ市長・二世)で六月二十六日、日本政府から約七万ドルの草の根資金援助をうけて改修した市立病院の開所式があった。
 佐藤宗一在クリチーバ総領事が出席。地元住民や学校生徒、市役所関係者などが集い、真新しい病院の門出を祝った。式では地元の公立学校の生徒らが、今年の移民百周年にちなんで学んだ盆踊りを披露したという。
 山岡市長によれば、改修前の病院は廃屋のような状態で、市内には十分な医療が受けられる施設がなかった。新しい病院は市内唯一の公的医療施設として、住民は診察代、薬代、簡単な手術などの費用はすべて無料となる。男女別に分けて十八病床を備え、分娩室も設けている。
 山岡市長は「きれいで立派な病院ができました。日本政府からの温かいご援助にとても感謝しています」と話している。
 同市はマリンガ市から車で二時間半ほどの距離にあり、人口約五千人。日系家族は四家族ほど。