コラム 樹海

ニッケイ新聞 2008年7月22日付け

 日本海に浮かぶ「竹島」(韓国名は独島)の領有を巡って日本と韓国が大騒ぎである。いや、日本というよりも、韓国が騒々しい。ソウル市民らが抗議のために日本大使館に押し寄せ卵を投げるの狼藉もあるし、新聞やテレビも日本非難の記事で埋まり、李明博大統領までが乗り出しての日本批判は、いささか出過ぎの嫌いもする▼事の起こりは、文科省が中学校の社会科解説書に「(竹島は)北方領土と同様に我が国の領土・領域について理解を深めさせる」と明記したのに始まる。元々は「竹島は日本固有の領土」と記入するところだったが、韓国側の反論もあろうかと、表現を穏やかにしたのだが、それでも韓国の憤懣は爆発した▼だがーこの怒りはおかしい。竹島の領有は江戸時代に確立しており、1905年(明治38年)になると、政府は竹島を島根県に編入することを決定している。以後―国際的にも認められ領有問題が起こったりもしない。ところが、1952年(昭和27年)1月に李承晩(当時大統領)が、「李ライン」を設置し、竹島も取り囲み込む。この4ヵ月後にサンフランシスコ条約が発効し、米国は「竹島は日本の領土」とし、韓国からの抗議にも拒否を伝えている▼この経緯からも、竹島は日本の領土なのであり、むしろー文科省が「固有の領土」と書かないのがおかしい。日本は、この問題について国際裁判に提訴の方針を伝えたが、韓国側は応じていない。国際裁判は、争う国二つが承諾することが前提条件なので未だに裁判にはなっていないけれども、韓国に闘う気があるのなら国際裁判に堂々と出廷するのが筋ではないか。(遯)