コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年9月2日付け

 「他の四十六都道府県が集まっても敵わないのではないか」。先月ブラジル沖縄文化センターであった沖縄県人会の百周年記念式典。これに出席した西林万寿夫在聖総領事はそう強調する。
 同式典には、ブラジルはじめ沖縄、アメリカ、ペルーなどからなんと五千人以上が結集。これは他の県人会の平均的な式典参加者の十倍以上だ。
 式典に出席したある県人会の会長は「沖縄県人の協力精神はすごい。寄付金も他の人より多く出そうとする心意気がある」と驚く。今回、同県人会は母県から四千万円も贈られている。
 式典費用の捻出や参加者の確保に一苦労する県人会が多い中、羨ましい限り。これだけの組織力と協力精神を生み出すのは、単にブラジルに沖縄県からの移民が多いだけでなく、国境や距離を越えたウチナーとしての共通意識があるのは言うまでもなさそうだ。 (泰)