東西南北

ニッケイ新聞 2008年9月4日付け

 サンパウロ州アラサツーバで二日、高速バスの常客が手榴弾や機関銃などを所持していたとして逮捕された。検問の警官が乗り込んだ際、びくついた様子で足に毛布をかけていたことでみつかったもの。南マット・グロッソ州カンポ・グランデで渡された武器を、リオまで運べば五〇〇〇レアルの報酬といわれたという。
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 全国には、刑期終了後も刑務所にいる人が九〇〇〇人というが、無実で拘留される人もいる。グアルーリョスの連続強姦・殺人犯が自供した事件の一つでは、殺人容疑で〇六年から拘留されていた男性三人の釈放が決まったが、三人は警官に拷問され、供述書にサインしたという。また、娘の哺乳瓶にコカインをいれて殺害したとして〇六年に三七日間サンパウロ州タウバテの刑務所に入れられた母親も、二十九日に無実の判決が出て、二日に公表された。娘の葬儀にも出席できなかった母親は、拘留中に受けた暴行で、視力と聴力の一部も失った。
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 八月二十八日にサンパウロ州の高等司法裁判所で、夫が飲酒運転で死亡した未亡人に、保険金受取の権利はないとの判決が下り、二日に公表。一九九九年に起きた事故の後、保険金支払いを認めた例があったとして係争を続けた遺族には厳しい判決。今後は、一方通行無視や、無理な追い越し、携帯電話使用中の事故などで死亡した場合の保険金支払い停止の可能性も出てきている。
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 警官の殉職や不正の報も多いが、こちらは軍警のフォフォー。制服姿でダンスを踊っている様子がインターネットで流れ、七万人がアクセス。ダンスで使われた曲の作曲者は満点をつけたというが、勤務中に不敬なりとの叱責も…。