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東西南北

ニッケイ新聞 2008年9月5日付け

 ルーラ大統領は二日、エスピリット・サント州ジュバルテ岩塩下油田の採掘起工式で「海水が塩辛いのは、海水浴客が海水の中へ放尿するからだと思っていたが、海底に厚い岩塩の層があるからだと分かった」と式辞を述べた。
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 八月二十六日に三階から落ちた幼児が奇跡的に助かったレシフェ市で、二日にも三歳児が三階から落ちて助かるという事故。今回は、転落の途中でぶつかった瓦屋根が緩衝材となったという。わずかな期間に同じ市で同じような事故が起き、命拾いしているが、八月三十一日にサンパウロ市で起きた六階からの転落事故では三歳児が死亡した。窓に近い所に置いたソファーやベッドの配置換えや、幼児からは目を離さないなどの注意が必要だ。
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 煙草による健康被害に対する国の支出は年三億三八〇〇万レアルに上るのに、国の禁煙令は未だ検討中で国会提出のメドも立っていない。プラナウト宮会見室では三日、喫煙中だったルーラ大統領への質問に、「自分自身はあらゆる場所での喫煙容認派で、閉鎖された公共空間での禁煙令が議会を通過しても大統領執務室での喫煙は自由」との答が返ってきた。
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 リオ市西部ファヴェーラ・ダ・コレイアで麻薬密売組織取締り作戦を展開した警察は三日午前、庭で飼育中の小型ワニ二頭を捕獲。住民や拉致被害者を威嚇し、脅すために利用され、ライバルの密売者の死体の一部を食べさせていたともいう。密売者がワニを飼っているという情報は得ていた警察も、実物発見は初めて。銃器や麻薬とともに署に運ばれた予想外の押収物のうち一頭は脱走騒ぎも起こしたが、無事に捕獲され、四日にニテロイ動物園に移された。

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