コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年9月5日付け

 バイーア州サルヴァドール市で先月末に開催され、ノルデステ過去最大の日系イベントとなった「日本文化祭り」の入場者は、主催者発表で約五万人に上った。
 関係者に州内の日系人の数を聞くと、一様に首を傾げるが、推定では約八千人あたりのようだ。
ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、同州の人口は千四百五十万人だから、日系の割合は、〇、〇〇五%を多少上回る程度。
ブラジル第三の都市サルヴァドール市は二百九十五万人、同市の日系人は約一千人だから、割合としてはもっと低い。
 そのなかでも日系団体に加入し、活動している人は半数にも満たないというのだから、辛すぎる小粒なのである。
「バイーアは何かを見るところではなく、何かを感じるところだ」という言葉があるが、潮風より何より日系パワーを感じた取材だった。 (剛)