民主都議が報告書に盗用=ブラジルへの海外調査

ニッケイ新聞 2008年9月6日付け

 【共同】民主党都議団は四日、大沢昇政策調査会長ら会派の四都議が二〇〇六年十月にブラジルを視察した後、作成した海外調査報告書の総括部分に、日本貿易振興機構(ジェトロ)の職員がほかの団体の会員誌に掲載したリポートから盗用があったと発表した。
 共産党の調査で判明、同党が指摘していた。
 会見を開いた大沢政調会長は「指摘されてもやむを得ない報告書を作成し、都民と関係者に深くおわびする」と陳謝。民主は費用の返還や今後の海外調査の自粛を検討するとしている。
 報告書には、ジェトロ職員のリポートから四ページにわたって若干、書き換えただけで盗用されていた。
 民主によると、大沢政調会長がジェトロの許可を得てパソコンでリポートの内容を引用したが、引用した資料の説明がないまま〇七年三月に発行。発行後に気付いたが、共産の指摘を受けるまで約一年半放置していたという。