京都文化・産業フェアー=京都の産業をパネル紹介=神前結婚で3組結ばれる=サンパウロ市

ニッケイ新聞 2008年9月9日付け

 【既報関連】コジッパ文化シアターで五日から七日まで実施された「京都文化・産業フェアー」では、京都の産業パネル展示のほか、舞台では歌や踊り、バレエなども披露。七日に行なわれた神前結婚式は三百人以上が訪れる盛り上がりを見せた。
 五日午後四時からの産業パネル展示会場テープカットには、森田嘉一京都ブラジル文化協会会長、山田啓二府知事をはじめ、経済同友会関係者、栗山正隆・亀岡市長、亀岡の姉妹都市ジャンジーラ市のパウロ・エンリッケ・バルジュード市長、西林万寿夫総領事、上原幸啓百周年協会理事長、エイトール・サルトン・ジャバクアラ区長など多数の来賓、関係者が出席。テープカット後、来場者たちは、イシダ、オムロン、京セラ、島津製作所、ナベル、堀場製作所、村田製作所などの紹介パネルに興味深げに見入っていた。
 文化産業フェアーの開会式では、来伯中の日本古来の楽器を演奏するグループ「さん」が登場して童歌などを演奏。続いてあいさつに立った森田会長は、短期間ながら同フェアーを開催できることを喜びながら、「京都の文化産業の一端を披露して、日伯のより深い交流を行いたい」と期待を表した。
 山田知事は「来伯は百周年を記念した歴史的な一歩」と喜びを表し、「大きな絆が京都とブラジルの間で、さらに深くなることに期待したい」と嬉しそうに話した。
 来賓祝辞に続き、百周年協会顕彰委員会の山内淳委員から、森田会長に笠戸丸表彰を伝達。京都から訪れた京小町踊り子隊が踊りを披露し、開幕に華を添えた。
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 ワタベウエディング会社提供による日本の結婚式は、京都会創立五十五周年式典が行われた七日の午後に実施され、すでに結婚しているが結婚式を行っていないブラジルの夫婦三組が選ばれて神前結婚式が執り行われた。
 結婚式を行ったのは、友人を通じて知り合った林ひろゆき/マリさん夫妻、グアルジャーの海岸で出会い、三年後に再会したフェルナンド・セルジオ・フィーリオ/メイレ夫妻、同じ職場で出会った安足ルイス・セルジオ/アナルシア夫妻の三組。
 艶やかな結婚式の衣装に身をまとった三組の夫婦が会場後方から登場すると、三百人以上の来場者から大きな拍手が沸き起こった。
 南米神宮の逢坂和男宮司により和やかに式が行われ、立会人の山田知事と森田会長が祝辞。京小町隊が踊りを、シャンソン歌手のSORAKOさんが歌をそれぞれ披露し、三組の門出を祝福した。
 舞台ではまた、文化庁支援で来伯した宮下バレエ団が約一時間、現代舞踊やクラシックバレエを披露し、会場中からは惜しみない拍手が送られた。最後には、ワタベウエディングから着物と浴衣各三着が、抽選で来場者に送られた。