京都訪伯団=これから積極的に交流を=山田知事ら日系団体と懇談

ニッケイ新聞 2008年9月10日付け

 文協、県連、援協の日系三団体の代表者と京都府からの訪伯団(山田啓二団長・京都府知事)の意見交換会が六日午前十時半から、援協本部事務局で開かれた。
 援協広報の川守田一省さんによれば、意見交換会には、京都訪伯団から、山田知事や副団長の北岡千はる京都府議会副議長ら二十四人が参加。ブラジル側からは、上原幸啓文協会長、与儀昭雄県連会長、菊地義治援協副会長、松尾治移民百周年協会執行委員長が出席した。
 山田知事は「京都府は四十七都道府県のなかで、最後の知事訪伯となりましたが、これからは積極的に交流事業を進めていきたい」とあいさつ。上原文協会長は、北岡副団長の質問を受けて、幕末、明治時代に西洋に学んだ福沢諭吉の言葉「人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」を引用したうえで、「子どもたちに積極的に海外での経験を積むことが今後とも重要になる」などと説明した。
 また、菊地援協副会長は日系社会の福祉や医療について報告したほか、与儀県連会長は、各都道府県の県人会の活動と、今後のさらなる日伯交流の重要性を述べた。