ブラジルを知る会講演会=呂比須ワグナーさん迎え=27日

ニッケイ新聞 2008年9月12日付け

 「ブラジルを知る会」の第二十二回講演会が二十七日午後四時から、国際交流基金サンパウロ日本文化センター(Av Paulista,37)一階多目的ホールで開かれる。
 ブラジルを知る会(清水裕美代表)とConquest Recursos Humanos社が共催。今回は、一九九七年に日本に帰化し、翌年、フランスワールドカップに日本代表として出場した呂比須(ロペス)ワグナー氏が『自分の夢を信じて』というテーマで講演する。
 スポーツライターで同会メンバーの大野美夏さんが、九八年のフランスワールドカップの際にロペス氏と知り合ったのがきっかけで実現。どのような家庭環境で育ったのかや、日本のJリーグでの活躍の舞台裏などを中心に、日本語で講演する。
 大野さんは、ロペス氏を人間的にとても魅力的だと評価する。「『サッカーチームと会社は組織として同じ』と話すロペスの考え方や経験は、多くの人に通用する。彼の話を聞くととてもエネルギーをもらえるんです」
 貴重な機会を多くの人に得て欲しいと交流基金で開催することになった。清水代表は「ブラジルに居るご縁を大事に、男性も女性も子供にもぜひ足を運んでもらいたい」と呼びかけた。
 ◎申し込みは二十日まで。先着八十人。◎午後三時半開場(ビル受付でイデンチダージの提示が必要)。◎入場料五レアル(小学五年生以上から入場可能)。◎申し込みは仲口(電話=11・9608・1577)又は、塚本(9220・5067)まで。
 【呂比須ワグナー】六九年生、サンパウロ州フランカ市出身。十五歳でサンパウロFCに入団し十六歳でプロデビュー。十八歳で渡日。九七年に日本に帰化。翌年、フランスワールドカップに日本代表として出場。〇二年に引退後、現在は日伯で講演会、日本サッカーの普及活動などで活躍中。