ブラジリア=「日本文化展」が開幕=末長い友好・平和ねがい

ニッケイ新聞 2008年9月13日付け

 【既報関連】ブラジリア市の連邦貯蓄銀行文化センターで八日午後七時から、「日本ブラジル交流年・日本文化展」(同実行委員会=八十山和代委員長、ブラジリア連邦区政府共催)オープニングセレモニーが開かれ、約二百人が参加した。
 冒頭、タグアチニンガハーモニーによるコーラスが披露され、続いてフラビオ・ペトロ同銀行国際関係部局長があいさつ。
 竹洋画家でもある八十山委員長(49、京都在住)はあいさつの中で、自身がサンパウロ州バストスで出生した経緯などを説明し、「私が描く竹の地下茎のような強い絆で、この先、200、300年と日伯の友好と平和が続きますよう願って止みません」。
 またゴルグーリョ・ブラジリア連邦政府文化長官は、八十山さんを〃京都のバラ〃と表現し、京文化をブラジリアで紹介できることに感謝を表した。
 在伯日本国大使館の新井辰夫公使のあいさつ後、来賓らによってテープカットが行われ、八十山さんが参加者に一枚ずつ作品を紹介していった。
 参加者の一人は「他の絵にない『精神』がこもっているのを強く感じる」と話し、八十山さんの竹に対する想いに熱心に耳を傾けていた。
 同展は二十一日まで開催される。十、十七両日は水墨画のワークショップを開催。また百周年を記念し、八十山さんは同銀行とブラジリア近代美術館に絵画を寄贈する。