大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年9月16日付け

 訪日就労する途上、今月一日に仏パリで亡くなった日系人コダマ・オスカルさんの遺体が、水曜日にようやく南マ州ドウラードス市の兄弟にもとに届けられると連絡があったと、現地紙が伝えた。同市カベッセイラ・アレグレのカペラ・メモリアル・プリマヴェーラで、午後から葬儀が行われる予定。日本なら「エコノミー症候群」と診断されそうなケースだが、仏ではこの症例が一般的ではなかったために混乱を招いたよう。かといってファーストクラスでデカセギに行くものはいない。CIATEなど公的機関や日系旅行社がポ語新聞を通じて、もっと同症候群の危険性を訴えてもいいかもしれない。
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 群馬県嬬恋村で開かれた「レイブ」と呼ばれる野外音楽パーティー会場近くで、十三日夕方、日系ブラジル人男女二人が合成麻薬MDMAを所持したとして麻薬取締法違反の現行犯で群馬県警に逮捕された。共同通信が伝えている。二人は二十一歳でともに会社員。この日は愛知県からパーティー会場に向かう途中だったという。県警は八月、同県みなかみ町で開かれた同様のパーティーで、大麻取締法違反容疑などで十三人を逮捕。嬬恋村のパーティーには約三千人が集まるとみられ、県警が会場手前で検問をして警戒していた。