カンピーナス=98歳杉森さんも飛び入り=賑やかに聖北老ク芸能祭

ニッケイ新聞 2008年9月18日付け

 【カンピーナス】カンピーナス日伯文化協会(花田忠義会長)老人部明治会(沖純一会長)主催の「聖北老人クラブ合同芸能祭」が、七日に同文協で盛大に行われた。
 開会式は午前九時に、沖実行委員長のあいさつで始まり、森本完二、神吉成典両元会長の司会で進行した。最初に先亡者に対し黙祷を捧げ、プログラムにうつった。
 前日の夜中から雨が降り心配された天候も、明け方には晴れて、朝九時には約四百人の来場者で満員となった。カラオケや民謡、詩吟、個人や団体の踊りなど多彩な出し物に会場は盛り上がった。
 ベテラン司会による時間通りの進行により、スムーズに行われた。二世、三世、四世の若い観客の姿も多く、老人会の催しとは思えぬほどの熱気に包まれ、各発表ごとに大きな拍手が送られた。
 会場に足を運んだ清勝次さん(86、イツー市在住)は、「やはり同年代と会うのは楽しい。話が合うね」と嬉しそうに近況報告に華を咲かせていた。
 また、杉森新元文協会長(98、茨城)は、息子夫婦と来場。「わしも昔はよく唄ったり踊ったりしたものじゃ。一つ唄ってやろう」と詩吟を披露し、会場を沸かせた。(樋口四郎通信員)