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ニッケイ新聞 2008年9月19日付け

 早稲田大学グリークラブの歓迎会で乾杯の音頭を取ったブラジル稲門会の谷広海さん。大学時代に出身者らでつくる宮崎稲門会を創立、活動資金を捻り出すため、グリークラブの公演を企画、映画館を満員にしたエピソードを披露。「ラーメン三、四杯の入場料を取ったかな。映画館の使用料五十万円を支払っても大分残りましたよ」と話す。宮崎稲門会は今も存続しており、「大変恩義があるグリークラブをブラジルで迎えることが出来た」と感慨深げ。
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 大人になっても日本の小学校で習った九九の歌を覚えているという、ブラジル女子四百メートルリレー代表のタイッサさん。「掛け算をするときはいつも日本のやり方。頭の中で九九の歌を言ってからポルトガル語にするから時間がかかる」と笑う。また、十歳でブラジルの小学校に転入したころ、日本で習った割り算のやり方と違うことから、とまどうことも多かったとか。
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 財団法人豊田市国際交流協会の主催で行われた「日本ブラジル交流年記念青少年育成プログラム」。同プログラムでは、若者にブラジルをはじめ、国際社会への理解を促すことなどを目的としている。しかし、参加者からは不満の声もちらほら。今回の旅の感想を訊ねると、「ホテルと観光地の往復で実際のブラジルを感じる機会が少なく、夜はホテルから出ることも禁止された」と不満そう。安全最優先は分かるが、肌で感じるブラジルも必要では。
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 「日伯交流年フィナーレ花火大会inサンパウロ」を開催するにあたって、同実行委員会では法人(一口の指定なし)、個人(一口五千円から)からの寄付金を募っている。振込先は次の通り。口座番号=00150-7-632421、口座名称=日伯交流年フィナーレ花火大会inサンパウロ実行委員会事務局、加入者払込店/加入者払出店=外苑前、カナ氏名=ニッパクコウリュウネンフィナーレハナビタイカイインサンハ。この他、税法上の優遇処置を受けられる場合もある。