大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年9月20日付け

 日伯友好病院で特別ミサを開いたマルセロ神父の人気ぶりは、すごかったの一言。開始前から地域のブラジル人住人が押しかけ、ミサ後も満面の笑顔を浮かべて帰途につく人たちであふれた。非日系ブラジル人の利用率が九〇%を超える友好病院にとっては、今回のミサはかなりのイメージアップにつながったに違いない。開院二十周年の今年、地域住民への最大のプレゼントになったようだ。
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 このほど自分の短歌集を出版した阿部玲子さん。短歌集は日伯両語で書かれていて、ポ語のほうには日本語をローマ字にした字幕もつけられている。阿部さんは「ブラジル人がこの本を読んで涙が出たと言ってすごく喜んでくれた。難しい漢字が読めない人たちにも分かるようにした」と説明する。こういった歌集が増えれば、多くの人たちに短歌が普及していくのかも。
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 最近、リベルダーデに小銭をせびる日系の中年男性がいる。路上生活者であれば、援協が乗り出すことも多いのだが、身なりはそこまで貧相ではないから、〃仕事〃なのかも知れない。この男性に小銭を渡した知人、次の日も要求されたことに腹を立て、「そんなに毎日やれるか」と厳しく対応したところ、「じゃあ、一日おきならいいですか」と答えたそう。