日本祭は10万レの黒字=県連=スポンサーの協力で赤字回避=11月に「ミニ日本祭」開催へ

ニッケイ新聞 2008年9月27日付け

 ブラジル日本都道府県人会連合会(与儀昭雄会長)の九月度代表者会議が、二十五日午後四時から文協ビル内で開催された。第十一回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)の中間会計報告で現在のところ約十万レアル黒字の見通しと発表されたほか、十一月にミニ日本祭となる「オルト・フルト・フェスタ」を開催することなど、各種報告が行われた。
 第十一回日本祭について加藤恵久実行委員長は「まだ色々な問題があって最終的な数字がでていないが、赤字には百%ならない。ルアネー法もあるし、十万レアルの黒字になる見通し」と発表した。
 出席者から「ルアネー法は認可されなかったのでは」との質問に対して、「郵便局のストライキなどが影響して申請が遅れて認可されなかった」と状況を説明し、「スポンサーと交渉して直接払ってもらったから黒字を出すことができた。十万レアルの黒字がでる見通し」と返答。
 県連では日本祭に対するルアネー法が認められなかったことから、直接スポンサーから払ってもらうよう交渉している。数社が百%払うことを認めたため、今回の黒字に繋がった。
 続けて加藤氏が、十一月にパルケ・アグア・ブランカ(Av.Francisco Matarazzo,455)で百周年を記念したオルト・フルト・フェスタ(Horto Frut Fest、県連、サンパウロ州共催、入場無料)を開催する件について説明。
 同イベントは十四日から十六日までの三日間(午前十時から午後六時まで)開催。予算は二十万レアル前後で検討されている。
 十四日にシンポジウムや式典、十五、十六日は食事ブースや日本文化紹介などの「ミニ日本祭」を行う予定。加藤氏は「県人会のブースは二十カ所ほどしかない」として早めの申込みを呼びかけた。
 二十県以上が申し込んだ場合は抽選会となる。抽選会は十月十日午後四時頃から県連事務所で開催予定。
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 各種委員会からの報告では、定款委員会の園田昭憲委員長が、八人の委員が三回ほど会議を持ったことを報告し、十月いっぱいまでに関係者から意見を出してもらい次回総会までに定款を修正し、完成する予定と話した。
 事務局委員会の山田康夫委員長は、現在新しくホームページを作成している現状を説明し、「誰もが使いやすいホームページを、数カ月以内に完成させる」と話した。
 その他、執行部からは、来年の県連事業計画に対する提案の呼びかけや、十月十九日に広島県人会で第二回弁論大会を開催することなども報告された。
 当日は、九月度事務局報告、前回議事録、八月度会計報告を行い、それぞれ承認された。出席者からは、「今年の総会で決めた予算内で運営するべきなのに、非常に出費がかさんでいる」と意見し「監査も数字を見るだけではなく、運営内容を見ていただきたい」と注意を促す場面もあった。