和歌山で中南米交流協会発足=6月には百周年式典も開催

ニッケイ新聞 2008年9月30日付け

 和歌山県で今年四月一日、「和歌山県中南米交流協会」(迫間脩代表)が発足した。中南米諸国への移住の歴史と実態を学び、県人子弟との交流、県人が多く入植した松原移住地の資料収集などを目的に設立されたもので、同種の団体が作られるのは県内で初めて。今月からニュースレター「虹の掛け橋」の発行を開始するなど、徐々に活動を広げている。
 同協会は、和歌山県内から移住した人たちの多い中南米諸国との民間交流窓口となることを目的に二〇〇七年秋頃から準備をはじめ、今回の創立に至った。
 去る六月十五日には、紀南支部が設置されている田辺市で百周年の記念講演会を、同二十二日には和歌山市で創立総会と移民百周年の記念式典・講演会などをそれぞれ開催した。
 ニュースレター「虹の掛け橋」は、今月三日に発行された。創刊号の今回は、発足にあたっての文章ほか、役員名簿や今後のスケジュール、同県出身の山崎稔JICAシニアボランティアの報告などが掲載されている。
 同会では今後、隔月で移住等の勉強会を開催するほか、県内在住中南米出身者の名簿作りと入会の呼びかけ、中南米諸国の日系青少年と県内の青少年との相互交流など中心に行っていく計画だ。
 同協会の連絡先は、電話=073(和歌山県の市外局番)・425・2244)。