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ニッケイ新聞 2008年9月30日付け

 二十七日に行なわれた日伯友好病院の二十周年式典。病院の講堂内で関係者と来賓のみの出席で粛々と進められたこともあり、せっかくの〃成人式〃にも関わらず、少し物足りなかった。先日、病院前であったカトリック界のアイドル、マルセロ・ロッシ神父の特別ミサとまでは言わないまでも、お金はかかるが病院前に舞台をつくって地域住人を招待し、簡単なショーを交えて、みんなで祝う式典にしても良かったかも。
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 バストス植民地に生まれた植木茂彬氏(二世)が鉱山動力大臣に就任したのが一九七四年、わずか三十八歳だった。エルネスト・ガイゼル大統領の指名で、七九年の同政権最後まで勤め上げ、そのままペトロブラス総裁になった。六年間の間に第二次石油ショックなどに直面しながらも、日産十六万バレルだった産油量を五十万にまで引き上げるなどの貢献をしたという。それにしても、つい十年前までは外国からの借金支払いにモラトリアム(猶予)宣言をしていたブラジルだけに、日本の企業人から「さすが世界のペトロブラス」とか言われると少々面映い?
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 二十八日に千秋楽を迎えた大相撲九月場所。ブラジル出身力士のうち、幕下東四十枚目の孝東(玉ノ井)は四勝三敗、三段目東七十三枚目の魁誠(友綱)は五勝二敗で勝ち越した。幕下西二十九枚目の魁聖(友綱)は二勝五敗と負け越し。