東西南北

ニッケイ新聞 2008年10月2日付け

 九月三〇日発表のサンパウロ市長選支持率調査は、マルタ氏三五%、カサビ氏二七%、アウキミン氏一九%と、カサビ氏の上潮ムードが鮮明に。二次投票は、マルタ氏対カサビ氏、マルタ氏対アウキミン氏のどちらも四四%対四九%で、マルタ氏優位が覆されそう。グローボ局の公開討論会は中止された。一方、リオ市では一日、陸軍から三五〇〇人、海軍から八〇〇人の兵士が、五つのファベーラでの選挙違反取締り。泣いても笑っても、投票日まであとわずか。テレビやラジオでの宣伝は二日、印刷物やインターネットでの宣伝は三日、徒歩や宣伝カーでの宣伝とパンフレットの配布は土曜日で打切りとなる。
     ◎
 パラナ州ロンドリーナで九月三十日未明、七月二十八日から三十日にかけ、五一時間に及ぶ心臓の大手術を受けたカシアノ氏(50)が逝去。心臓大動脈瘤の手術を受けた時には、血栓溶解剤使用の副作用のため血液凝固作用が起きず、手術が長引くというトラブルもあり、体内の血液総量の二〇倍にあたる輸血を必要とした。手術後の回復は順調だったというが、週末から入院加療中だった肺炎が死因だという。     ◎
 一三〇年前に最初のイタリア移民が住み着いたサンパウロ市ベシーガ地区は、伝統的なイタリア料理を出すカンチーナ二〇、劇場一五など、古い時代の面影を残している。一日夜からは移民一三〇年を記念する祭りが始まり、13・デ・マイオ通りのコンセリェーロ・カロンとドン・オリオーネ広場間で、十日~十一月二日までの金~日曜日、一六時~二二時にイタリア料理の屋台出店他、サンバ・チームのヴァイ・ヴァイが毎週火曜日夜一九時半~二三時にサンバ披露など、盛り沢山。他国情緒の週末も良いかも。