東西南北

ニッケイ新聞 2008年10月31日付け

 二日にF1レース開催のサンパウロ市インテルラゴスでは、コースの調整やマシンの調整に余念がない。マッサ選手の年間優勝がかかるレースでもあるが、これを機会に、市役所による封印を解いて開業しようとしたキャバレーなどが摘発された。人が集まれば飲む、打つ、買うの横行は世界共通? 週末は周辺の交通規制にも注意が必要だ。
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 視覚障害者にとって、目であり、杖である盲導犬。ところが、この盲導犬同伴での地下鉄利用を断られ、八年前にサンパウロ市で裁判。女性弁護士マルチネスさんと盲導犬ボーリスはこの裁判で名を知られるようになったが、この度、そのボーリスが十歳という年齢ゆえに十二月で引退することに。引退後もマルチネスさん宅に住むボーリスの後任は、十一月に米国から連れて来られるという。
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 日本でも騒がれたO157による食中毒は、赤肉や乳製品を多食するほど被害が大きく、牛肉消費量がブラジルの二倍のアルゼンチンでは、毎年三〇〇人近い患者が発生し、症状も重いが、ブラジルの患者は症状が軽く、下血を伴う下痢程度で終わるという。原因については今後も研究が続くが、デング熱やエイズの流行に地域差があるのは遺伝子が関係するという説も。食習慣や遺伝子など、命を巡る探求は限りがない。
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 二十九日の競売入札にかけられた、アイルトン・セナ/カルヴァーリョ・ピント、ドン・ペドロ・プリメイロ、ラポーゾ・タヴァーレス、東西のマレシャウ・ロンドンのサンパウロ州五州道では、アイルトン・セナでサンパウロ市からタウバテまで行く場合は、現行の一三・五〇レアルが七・九〇レアルなど、通行料の大幅値下げが行なわれる模様。六カ月後に期待しよう。