日本祭は10万レの黒字=県連代表者会議=支出合計は160万レに=移住センターへ寄付呼びかけ
ニッケイ新聞 2008年12月2日付け
ブラジル日本都道府県人会連合会(与儀昭雄会長)は十一月二十七日午後四時から文協ビル内で十一月度代表者会議を開催した。今年七月に行われた第十一回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)の決算報告で、加藤恵久実行委員長(県連副会長)が一〇万二四九六・三七レアルの黒字を発表。また、先月十四日から十六日まで開催されたオルト・フルト祭りも黒字の見込みであることがあわせて報告された。
与儀会長のあいさつに続いて、十一月度事務局報告、前回議事録質疑応答、十月会計報告が行われ、それぞれ承認。
加藤実行委員長による第十一回日本祭の収支報告は、収入一七二万八〇六レアル、支出一六一万八三〇九・六三レ。最終的に一〇万二四九六・三七レの黒字となった。収支は会議で承認され、実行委員会は解散した。
オルト・フルト祭りについて加藤委員長が、二十の食ブース、三十二人のバザリスタが出店し、十五、十六日の両日で十二万人が訪れたことを報告。加藤氏は「赤字にはならないから大丈夫」と話し「今回はプロパガンダ(宣伝)が足らなかった」と反省点を挙げた。
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事務局委員会(山田康夫委員長)が以前から募集している旧神戸移住センター(旧移民収容所)の再整備事業の寄付を再度呼びかけ。また県連センター委員会(吉村幸之委員長)から、先月二十一日にコロニア・ピニャールにある天野青年図書館を見学したことなどが報告された。
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各県人会からは、奈良県人会が一日から秋田県人会館内に事務所を移転した件、神奈川文化援護協会が母県より二ノ宮金次郎像がブラジルに到着するにあたり、来年二月初旬にフェスタを開催することなどが連絡された。
また、この日は玉城道子青森県人会長から、先週以来大きな洪水被害が出ているサンタカタリーナ州への義捐金を十二月いっぱい募っていることが伝えられた。
このほか、ACAL(リベルダーデ文化援護協会)が年末のリベルダーデ広場でのもちつき大会へ各県人会の参加を呼びかけ。救済会の吉岡黎明会長が、憩の園について説明し、各県人会関係者の訪問を促した。
今年の県連忘年会は、十二月十八日午後七時から栃木県人会(R.Capitao Cavalcante,56)で開催され、午後四時からは代表者会議も行われる。
会議の終わりには、東京在住の天野鉄人氏が姿を現し、日本文化センター建設への協力を呼びかけた。(十一月二十九日付け既報)
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神戸移住センター寄付金の払い込み先は県連の口座まで。銀行名=Banco do Brasil S.A.、支店名=リベルダーデ支店、支店番号=AG.1196-7、口座番号=C/C.27.458-5、口座名=FEDERACAO DAS ASSOCIACOES DE PROVINCIAS DO JAPAO NO BRASIL。
詳細等は県連(11・3277・8569)まで。