JETプログラム=国際交流員の募集開始=帰国OG招き説明会

ニッケイ新聞 2008年12月12日付け

 在サンパウロ日本国総領事館は、JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)国際交流員を来年一月十二日まで募集している。
 同プログラムは、日本における外国語教育の充実と青年による国際交流により外国との相互理解を増進し、日本の国際化の促進を目的とし、ブラジルからは、九六年から計八十七人が参加している。
 来年四月から最低一年間(延長三年、特別な場合は五年まで)地方公共団体の行政部門等に派遣され、外国語刊行物の編集などや同時通訳など語学を生かした様々な業務に携わる。
 今年度配置予定先は、群馬県国際課、三重県生活文化部国際課、滋賀県彦根市市民交流課、滋賀県長浜市企画部市民協働課へ各一人ずつ。
 応募の資格要件は、ブラジル国籍(二重国籍不可)を持つ三十九歳までの人で大学卒。日本について関心があり、地域社会における国際交流活動に参加する意欲があることや、高い日本語・ポルトガル語能力など。
 担当の田畑職員は、「お孫さんや親戚のかたにぜひ声をかけて欲しい」と呼びかけている。
 試験は日本語の筆記と口頭試験、面接。詳細・申し込みは、総領事館広報文化班の田畑ゆきみ職員(11・3254・0100)、メール(cgjcultural4@arcstar.com.br)まで。

元交流員の小原さん

 「一年以上ブラジルを離れて、帰国したときに仕事はあるのか」―先月行われた同説明会で、このような不安な声が多く聞かれた。「帰国後のことは心配しないで」と話すのはOGの小原ふじこネリーさん(41、二世)。
 薬剤師をしていたという小原さんは、二〇〇三年から三年間、石川県の国際交流協会でJET交流員として活躍。帰国後三週間で仕事が見つかったという。「人生が変わるほどの影響を受けた期間だった。いろんな経験ができ自信がついた。多くの人に新しい挑戦をして欲しい」と呼びかけている。