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宮崎県農業研修生=ブラジルの農・畜産学ぶ=各地で県人らとも交流

ニッケイ新聞 2008年12月13日付け

 宮崎県が実施する「第二十七回海外及びブラジル派遣農業研修制度」で増田裕輔さん(21)、大岩根晃さん(同)が九日来伯、三月上旬までの九十日間、ブラジル各地の農業・畜産を視察する。
 二人に同行し、来社した長友啓蔵・宮崎県人会長によれば、同制度ですでに四十人以上が来伯しており、地元宮崎の農業活性化に貢献している。
 視察予定地は、サンパウロ、パラナ両州の各地ほか、トメ・アスー(ベレン)、リオ、サンタマリア(ポルト・アレグレ)など。各地で活躍する県人宅に宿泊、親交も深める。
 実家が畜産・農業を営む二人は、宮崎県立農業大学畜産科を卒業、地元農業の発展を担う。
 大岩根さんは、「エタノールなどのバイオエネルギーにも興味がある」と話し、「農家経営に参考になるヒントを持ち帰れれば」と意気込む。
 増田さんは、「ブラジル農業の現場で日本との違いを感じたい。文化、食べ物にも関心がある」と好奇心を覗かせた。
 長友会長は、「宮崎県産和牛は、日本屈指のブランド牛。ぜひ二人に勉強してもらい、宮崎を盛り上げてほしい」と期待を寄せていた。

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