コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年1月6日付け

 神社にお参りに行ったり、デパートで福袋を買ったりする以外は家でゴロゴロと過ごす。〃寝正月〃は日本では理想の正月の過ごし方であるといえる。
 しかしここブラジルでは、ナタルの飾りがそのままの街を歩くと、年末年始に関係なく働く人がこんなにもいるのかと驚かされる。
 新聞はもちろん発行されているし、郵便局もカルトリオも開いていた。メルカードなんかは休むことなく営業しており、あまり平日と変わらないと感じた。ブラジルの年越しは盛大に花火を上げるが、日本は静かに除夜の鐘を撞く。そのコントラストは顕著だ。
 正月よりクリスマスというお国柄のせいかもしれない。そんな中でも日本では廃れてしまった地域のコミュニティで新年会を続けるコロニアのあり方に驚きを感じ、いつまでも続いてほしいものだと願った。  (綾)