コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年1月9日付け

 百周年で独自事業を計画、実行したことで各地域の日系団体が団結したという話を耳にする。
 一過性のお祭りに終わらせず、そのネットワークを将来に繋げる努力が百一年目の課題だろう。
 昨年十二月にあった文協フォーラムもそういう意味で非常に有意義だったように思う。
 今月末、JICA、農拓協共催の「日系農協活性化セミナー」が行われる。パラグアイやボリビア、アルゼンチン、国内から九農協が参加する。
 今回九回目。毎回発表、講演などがあるのだが、それ以上の展開が見られない。
 「南米におけるネットワーク作りが目標」との趣旨を掲げた農拓協のホームページも〇六年三月の更新が最後。
 農協婦人部連合会(ADESC)のような活動的な団体の後押しともなった同セミナーだけに発展的な議論を期待したいところ。  (剛)