グァタパラ移住地新年祝う=新成人18人を祝福=予想超え3百人の賑わい=川上会長「重要な岐路の年」

ニッケイ新聞 2009年1月15日付け

 グァタパラ農事文化体育協会(川上淳会長)は二〇〇九年の新年会及び成人式を同文協会館で一日午前十時過ぎから開いた。新しい年の幕開けを喜ぶとともに、十八人の新成人のうち出席した十六人の若々しい姿が、入植四十七年目を迎えた移住地の明るい将来を感じさせた。
 年明けの夜半から降り続いた小雨も式典が始まるころには上がり、門松が飾られた会館前は、多くの参加者で賑わった。 来賓と新成人十六人が登壇。日伯両国歌斉唱後、川上会長は昨年の百周年を振り返る一方、「移住地をさらに発展させるか、どうかの重大な岐路」と今年を位置付け、一致協力を訴えた。
 続いて、文協からの記念品が来賓や川上会長から新成人らに手渡され、記念撮影も行われた。
 新成人代表の小林誠さんが「自分自身の行動に自信を持ち、励ましの言葉を胸に頑張りたい」と謝辞を読み上げた。
 新年会では、恒例として卒寿を迎える高齢者に感謝状と記念品を贈ってきたが、今年は上野千枝さん一人だった。最後に全員で四方拝を歌い、式典は終了した。
 引き続き行われた祝賀会では、成人の親戚関係者らの出席もあってか、予想を越えた約三百人が参加、主催者側が慌てる一幕もあった。
 太鼓の音色と、よさこいソーラングループの掛け声が会場を盛り上げ、卒寿を迎えた上野さんが弾くオルガンを伴奏に全員で『ふるさと』『あかとんぼ』が歌われた。
 新成人が壇上で『乾杯』を歌い、日本語学校の教師も参加し、『なかよしこよし』を踊った。
 会場のあちこちでは、お屠蘇で乾杯する姿が見られ、賑やかな笑い声に包まれていた。
 今年成人となったのは以下の十八人。小林誠、斉藤奈美、斉藤真由美、高木治彰、佐々木敏幸、鈴木稀世、上村丈吾、脇山昌子、林良英、真名子豊和、樋口雄一、菅野リーナ、佐藤百合香、園部光市、斉藤光明、高橋ひろし、藤山広美、金箱誠。(敬称略)