コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年1月15日付け

 昔、クリニカ病院のカペラニア(入院患者向けカウンセラー)養成講座で「カペラニアは健全な良心が必須」と聞いた。
 以来十六年。十月からクリニカ病院小児病棟でボランティア活動に参加し始めた長女をヒヤヒヤしながら見ているが、十二日の伯字紙に、病院内でのゲームや遊びに加わる子供は、寝つきが良く回復も早いとの記事。
 妹や弟とのケンカを見ていると長女の権利や権威を振り回し過ぎだと思わされることもあるが、妹達の面倒見も良く、私の片腕だった〃小さなお姉ちゃん〃が病気やケガで苦しむ子供達と共に過ごす様子を思い描く時、その成長に驚き、子供達の回復をも願わされる。
 きっと今は、自分が子供達を助けていると思っているであろう我が娘。本当は自分の方が慰めやエネルギーを貰っていると気付いた時、貴女はまた一回り大きくなっていることだろう。 (み)