米国渡航の際は忘れずに=電子認証システム(ESTA)=12日から登録を義務化

ニッケイ新聞 2009年1月16日付け

 【既報関連】米国への渡航者を対象に同国政府が導入した「電子渡航認証システム(ESTA)」が、今月十二日から義務化された。
 短期・商用等の九十日以内の短期滞在目的で米国の入国査証(ビザ)を免除されている日本を含む二十七カ国の国籍者が対象。米国行きの航空機搭乗や米国入国前に、同システムに従ってインターネットで身分等の情報を申請し、認証を受けることが必要となった。
 米国政府は、渡航七十二時間前までの申請を勧めており、具体的渡航日程が決まってなくても申請可能。同政府によれば、認証を受けていないと、米国行きの航空機搭乗や米国入国を拒否される。
 日系旅行社大手のツニブラ・トラベルによれば、各社がそれぞれ独自に対応しているというが、「代理店が航空券を販売する際、パスポートと同様にESTAの確認は必須条件。(代理店の)ミスがない限り、米国行きの客には必ず確認をするだろう」。(小宮アキラ取締役)
 同社では、米国経由や米国行き航空券購入者に対して無料で、それ以外の場合は有料で登録代行サービスを行っている。
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 申請は専用のウェブサイト=(https://esta.cbp.dhs.gov/)から行なう。日本語表記のサイトもあるが、入力自体は英語。一度認証を受けると二年間(期間内にパスポートの期限が切れる場合は有効期限日まで)有効。申請は無料。
 詳しくは、在京米国大使館のウェブサイト(日本語)=(http://japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj- esta2008.html)や、米国国土安全保障省のウェブサイト(英語)=(http://www.cbp.gov/xp/cgov/travel /id_visa/esta/)で。
 同システムの概要については外務省サイト=(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/us_esta.html)でも説明されている。