コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年1月17日付け

 「何でも知っていて、いろんな経験を持っているお年寄りを大事にしなくちゃ。今まで学校で習っていても何でか分からなかったけど、触れてみて納得した」。
 サンパウロ日本人学校は十四、十五日に職場体験を実施し、ニッケイ新聞でも中学一年生二人を受け入れた。文頭は、深谷勇太くん(13)が書いた感想文の一部だ。
 普段、老人との接触が少なく祖父母は日本。そんな深谷君の感想に、素直さと、どんどん学び吸収する逞しさや無限の可能性を感じずにはいられない。
 だからこそ、親の仕事の関係でブラジルに滞在する数年のうちに、百戦錬磨の猛者が揃うコロニアにもっと触れて欲しいと痛感した。
 教えられても理解できないことの方が多いのは承知の事実。子供のうちに移民経験者を知る体験は貴重だ。   (親)