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ニッケイ新聞 2009年1月28日付け

 南米日系農協活性化セミナーが二十七日に開会。今回は日本のJAから総務担当者が来伯するほか、初日の会場には日系商社の関係者も訪れていた。日本側も関心を抱いていると見るべきか。情報交換に留まらず、日系農協間の連携、実際のビジネスまでつながるヒントが出てくるような活発な議論に期待。
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 ロータリークラブから最新超音波診断装置の寄付を受けた日伯友好病院。四代目となった同装置(東芝製)だが、「夜中に五十二人も診察したことがある」(岡本照彦医師)ほど利用度が高い。一年半前に購入した他社の製品は、すでに3回故障。メーカー対応も遅く、一カ月程止まってしまうが、東芝製は故障も滅多になく、メーカーの対応も早く医師に人気だとか。
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 「あんたのところの新聞は鏡に映して読むんか!」「一生懸命読もうと思ったけど頭くらくらしてきた」「あんなのサイテー」などと、二十七日付け本紙一面が左右逆に印刷されていたことから、朝から読者の厳しい声が次々と編集部に寄せられた。外注の印刷所の失敗とはいえ、お金を払っている読者にとっては「ニッケイ新聞の失敗」には間違いない。印刷のチェックが甘かったのは事実であり、社として申し開きの仕様もない。事実、邦字紙勤務十余年の耳子にとっても、一面まるごと逆刷りは初めて。印刷所に苦情を入れつつ、読者のご理解を願うしかない。編集部一同、ここに平身低頭。
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 編集部に厳しい声を寄せた読者の中には、万能の天才レオナルド・ダ・ビンチが左手で鏡文字(普通と反対の方向へ書かれて、個々の文字も反転している書体)を書いたことを例に出し、「そちらの編集部にはダ・ビンチがいるんですか」という嫌味をいう人まで!読者の博識や、げにおそるべし。