イビウナ文協=新会長に高野氏が就任=「教育、スポーツに力を」

ニッケイ新聞 2009年1月31日付け

 聖南西地区にあるイビウナ文化協会(十八地区、会員三百五人)の通常総会が十八日午後一時から開催され、新会長に高野信喜氏(62、宮崎)が選出された。七十四会員が出席した。ニッケイ新聞の取材に高野会長は、「文協の将来を考え、日本語教育やスポーツ事業に力を入れていきたい」と抱負を述べた。同文協は、聖南西文化体育連合会(山村敏明会長、二十二傘下団体)の副会長団体となる。
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 〇八年の事業報告では、バレーボール、ゲートボール、マレット・ゴルフ、カラオケ、太鼓などのスポーツ分野に続き、日本語学校の学事報告が行われた。
 〇八年度の会計報告では、三十六万六千五十五レアルに対し、二十九万七千六百三十五レの支出があり、〇九年度への繰越金は、六万八千四百十九レとなることが承認された。
 理事会の提案事項では、日本語書記の必要性に関する発言がなされ、本年度の検討事項となったほか、年会費が従来の二百八十レアルから三百レアル(七五歳以上は八十レアル)にすることが認められた。
 〇九年度の予算案に関して、昨年の一割増の二十六万八千レアルが発表、承認された。
 役員選挙では、十八地区から二十人の候補者が立候補し、出席者らが十一の理事、三人の監査を選ぶマーク方式で行われた。
 高野新会長を含め、今年は定款上、二年満期になる七人が交代。昨年創立六十年を迎えた同文協。新しい運営の担い手が誕生した格好だ。
 総会後は、新年会が行われ、新しい執行部の船出を祝いつつ、大いに歓談を楽しんだ。新しく選出された役員は次の通り。(敬称略)
 【会長】高野信喜【副会長】中島豊【会計】大久保ロベルト、浜正一【書記】出利葉実(日語)、荻野博志(ポ語)【スポーツ】川上和敏、村松修【会館】川上リンコン【営繕】神村ジョルジ【演芸】浜正一【学務】森田エリオ。
 【正監事】清水英雄、山下和男、川上マリオ【補充監事】尾崎秀雄、川上哲夫、高野泰男。