群馬総会=新会長に内山住勝さん=日語など各種教室も好調

ニッケイ新聞 2009年2月3日付け

 在伯群馬県人文化協会は一月二十五日午前、サンパウロ市の会館で二〇〇九年度定期総会を開催した。役員改選が行なわれ、二期四年務めた松田典仁会長が勇退。副会長だった内山住勝さん(71)が新会長に就任した。
 先駆者へ黙祷を捧げ、群馬県歌を斉唱。続いてあいさつした松田会長は、知事ら母県慶祝団も来伯した昨年六月のサンパウロ市百周年式典、日伯政府、国内各地の慶祝に触れ、「百周年は日系人の大きなエネルギーの見せ所だった」と振り返った。
 同会では昨年、六月の母県慶祝団ほか、群馬県高崎市長一行、県議会視察団、県経済同友会など多くの訪問団を歓迎。
 昨年度収支は、収入約十四万三千二百レアル、支出約十三万七百レで、約一万二千五百レの黒字を計上。事業報告とともに拍手で承認された。
 役員改選では、議長の高柳清元会長から新執行部のシャッパが発表され、拍手で承認された。
 新会長の内山さんは「和をもって運営したい」としながら、あわせて会館の最大限の利用、事業収益の増加など会運営に向けた七つの基本方針を発表。「皆さんの協力で任期を務めたい」と呼びかけた。
 二期四年の任期を終え勇退した松田会長は、今後は自身の会社経営に専念する意向を示した。
 任期中の大きな行事として創立六十周年、昨年の百周年を振り返りながら、補助金が減額傾向にある中「会継続のためには一定の金が必要」として財政面安定に取組んだことを強調。「四年間を評価して、合格できたと自負している」と話し、会員の協力に感謝した。
 開始から一年経った日本語、空手、太鼓などの教室についても「今までにない動き。継続する必要がある」と次期執行部へ要望。「夢のある会、期待される会をめざしましょう」と話した。あいさつ後は、各教室の生徒から花束が贈られた。
 今年度予算は約八万二千レアル。執行部から会費を現行の年五十レアルから七十レにすることが提案され、承認された。
 事業では、カラオケ大会や焼きそば祭り、南米リーダー派遣など恒例行事に加え、二、三月に支部移動役員会を開催。また、母県の留守家族会が創立五十周年を迎える。
 このほか、会員増加の目標が掲げられ、留学・研修OBへの参加呼びかけとともに、小渕民雄副会長からは、「会員の子弟に会員になるよう話してほしい」との呼びかけもされた。
 総会後は持ち寄りによる新年会が開かれ、約五十人の出席者でにぎわった。