汎ロンドリーナ熊本県人会=定期総会で県表彰を伝達=初代名誉会長に中川さん

ニッケイ新聞 2009年2月3日付け

 【ロンドリーナ】汎ロンドリーナ熊本県人会は一月十日午前十時から同市西本願寺会館で、定期総会と新年会ならびに県知事から贈られた高齢者章、米寿章、功労賞の伝達式を開催した。サンパウロ市の本部より七年早い一九五一年に創立された同会。当日は同会最高齢で中川トミさんの末弟、西村光雄さん(93)も顔を見せ、同市やイビポラン、マウア・ダ・セーラ、セルタネージャなどから集まった五十五人で迎春を祝った。
 中川芳則会長はあいさつの中で、「会員だった中川トミさんの名を冠した広場ができ、熊本県人会本部の五十周年式典に参加できるなど喜ばしい年」と昨年を振り返り、「三家族の笠戸丸移民を含む五家族が新規入会し、若い人材が増えた」と報告、喜びを表した。
 先没者への黙祷、会計、事業報告後に行われた役員選挙で、十年間会長を務めてきた中川芳則さんが、「若い世代が育ってきたので、後は任せたい」と話し勇退。
 「名誉会長に」との声に会場は大きな拍手で承認。中川さんは同会初の名誉会長に、また新会長には、平川俊六さんが就任した。
 県知事賞は、昨年八十歳を迎えた荒木ケサミさん、中川名誉会長、藤岡愛子さん、上村幸三さん(昨年十月に死去)の四人に高齢者章、また中川輝人さん、岩下ヨエさん、福田勝義さんの三人に米寿章、長年会に尽くした清田勉副会長(75)に功労賞が贈られ、出席した本人と代理人に表彰状と勲章が手渡された。
 記念撮影後、持ち寄りで開かれた祝賀宴会では、マウア産の果物や栗、手作りの食事を囲みながら、郷土の熊本弁で和気藹々と語り合い、カラオケなどで盛り上がった。